SpotlightはmacOSの標準検索ツールです。Spotlightを使えば、Mac内に保存されているドキュメントやメール、アプリケーション、WEB閲覧履歴等、あらゆる結果を検索することが出来ます。
Splotlightであらゆる情報を検索することが出来ますが、検索結果が多く出てきてかえって探しにくいという場合もあります。そのような場合は、検索オプションを設定することで素早く目的の情報にたどり着くことが出来ます。
Spotlightの主な検索オプション
Spotlightで使用できる検索オプションは下記のようなものがあります。検索オプションは英語でも日本語でも設定することが出来ます。
キーワード | 検索対象 |
author 作成者 | ファイル作成者 |
filename ファイル名 | ファイル名 |
date 日付 | 日付 |
created 作成日 | ファイル作成日 |
modified 変更日 | ファイルが最後に更新された日 |
lastused | 最後にファイルを利用した日 |
kind 種類 | ファイルの種類 |
intext | テキストの内容 |
from から、差出人 | メール送信者 |
to 宛先 | メールの宛先 |
subject | メールのタイトル |
Spotlightで検索条件をつけをするには「検索オプション:検索ワード」のようにします。例えば最後にアクセスした日付が2020年1月20日のファイルを検索したい場合は「lastused:2020/1/20」のようにします。

kindオプションでファイルの種類を限定して検索する
Spotlightでは親切にファイルの中も検索してくれる事があります。例えば、”test.py”というファイルをSpotlightで検索すると、下の図のようにPDFファイルが候補として現れます。

これは、このPDFファイルにtest.pyという記述がある為です。

親切でありがたいですが、この検索結果が邪魔なときもあります。
そのような時はファイル種を指定します。ファイル種を指定するにはkindオプション(または種類オプション)を使用します。
上の例で検索対象をテキストファイルだけに絞りたい場合は「kind:text test.py」と検索するとテキストファイルのみ表示されるようになります。「種類:text test.py」や「種類:テキスト test.py」としても良いようです。

kindオプションに使用可能なキーワードは以下のようなものがあります。
キーワード | 検索対象 |
application, app アプリケーション | アプリケーション |
text テキスト | テキスト |
folder フォルダ | フォルダ |
image イメージ、画像 | 画像 |
movie 動画、ムービー | 動画 |
music 音楽、ミュージック | ミュージック |
audio オーディオ | オーディオ |
preferences, system preferences 環境設定、システム環境設定 | 環境設定 |
event イベント | カレンダーイベント |
各セルの下段に記載されている日本語も使用可能ですが、一部のkindオプションで使用出来ない場合もあるようです。例えば、「kind:システム環境設定」としても検索出来ません。

しかし、「種類:システム環境設定」とすると検索されます。キーワードに日本語を用いる時は、kindオプションではなく種類オプションを用いる良いかもしれません。

日付を限定して検索する
「いつ頃作成したかファイルか」で検索をかけたい場合があると思います。例えば、ファイル名は忘れたけど、「ザックリといつ頃ファイルを作成したかは覚えている」という場合などです。そのような時は、日付けを限定して検索をすると便利です。
書き方 | 意味 |
---|---|
>= | 〜以降 |
<= | 〜以前 |
– | 〜から〜の間 |
例えば、2020年1月1日以降にインストールされたアプリケーションを探すために、「created:>=2020/1/1」とするとしたのような結果になります。

記憶が曖昧で「ファイル名は忘れたけど、いつ頃ファイルを作成したかを覚えている」といった場合、日付けでの検索絞り込みは便利です。
論理演算子で検索結果を絞り込む
Spotlightでは論理演算子を使用して検索を絞り込む事が出来ます。論理演算子を使用すると複雑な検索条件を設定出来ます。使用可能な論理演算しは下記の通りです。尚、論理演算子は必ず大文字で入力する必要があります。
論理演算子 | 使用例 | 意味 |
AND | A AND B | AかつB、AとBを含む |
NOT | A NOT B | BでないA, AであるがBでない |
OR | A OR B | AまたはB |
AND NOT | A AND NOT B, A -B | Bを含まないA |
「kind:folder AND name:TV」と入力するとフォルダかつ名前がTVであるものを探します。「kind:folder name:TV」としても同じ結果が得られます。これは、Spotlightでは複数の検索句を使用する場合、ANDがデフォルトで使用される為です。

「name:TV NOT kind:application」とすると名前がTVでアプリケーションでないものが検索されます。

「name:itunes OR name:TV」とすると名前がitunesか名前がTVであるものが検索されます。

複数の論理演算子を組み合わせて複雑な条件で検索したい場合はカッコを使用します。例えば、名前が itunesかTVのフォルダを探したい時は「find:folder AND (name:itunes OR name:TV」または「(name:itunes OR name:TV) AND kind:folder」とします。

このように、論理演算子を使うことにより検索結果を絞り込む事ができ、目的の情報に素早くたどり着くことが出来ます。