今話題のプログラミング言語Pythonを学んでいったい何ができるの?という疑問にお答えしたいとおもいます。
プログラミングって出来ると何かと便利なので、プログラミングを始めたい。プログラミング言語のなかでもPythonが最近話題なのでPythonを始めたい!という方は多いのではないでしょうか。
ただ、初心者の方の中には、Pythonを薦められたけども、Pythonで一体何ができるの?と疑問を持つ方も多いと思います。
そこで、「Pythonでこんなことができるよ」という例を紹介したいと思います。
この記事を読めば、Pythonで出来ることがザックリと掴めるようになると思います。
自分の作りたいものをイメージ出来たほうが学習も捗ると思いますので、参考にしてください。
Pythonでできること【1】機械学習・ディープラーニングを使った人工知能(AI)開発ができます!
Pythonを使うことで、いま流行りの人工知能(AI)開発を自分で行うことができます。
PythonにはScikit-learnやTensorFlow, Pytorchなどの機械学習やディープラーニング用ライブラリが豊富です。
機械学習やディープラニング用ライブラリが豊富なので、その気になれば、Pythonを使えば
- 画像認識プログラム
- 音声認識プログラム
- 株価予測プログラム
- テキスト認識プログラム
等も自分で作れてしまいます(勿論、数学や機械学習の理論の勉強は必要です)。
巷ではデータサイエンティストや機械学習エンジニア不足と言われているらしく、Python使って機械学習やディープラーニングのプログラムを書けると転職や就職に活かせるそうです。
AI開発を行ってみたいという方は、Pythonを学習することは必須となるでしょう。
Pythonで機械学習を始めてみたい方は、例えば以下の書籍を参考にすると良いかもしれません。
Pythonではじめる機械学習 ―scikit-learnで学ぶ特徴量エンジニアリングと機械学習の基礎
Pythonで機械学習入門: 深層学習から敵対的生成ネットワークまで
Pythonを使った機械学習やディープラーニング関連の書籍は沢山出ているので、興味があったら本屋で探してみるのも良いかもしれません。
Pythonでできること【2】効率的データ処理やデータ分析を行えます!
データ分析、例えば回帰分析や統計処理等を行うことができます。
Pythonは科学技術計算が得意です。データ処理だけでなく、データ分析やシミュレーション等で威力を発揮します。
Pythonには、NumpyやScipy等の数学用ライブラリ、Pandasというデータ分析用ライブラリがあり、これらを使えば、複雑なデータ処理や数学的な処理を簡単にできてしまいます。
Excelで行って面倒で時間が掛かる作業もPythonならサクッとできてしまいます。
膨大なデータ入ったすごい重いExcelファイルを開かずとも、データを開かないで目的のデータのみ抽出したり加工したりコピーしたりする柔軟なデータ処理が可能です
また、Matplotlib等の描画ライブラリとJupyter Notebookを使えば分析結果やシミュレーション結果をウェブブラウザで可視化することができます。↓みたいな感じです。

Pythonでできること【3】日常的なデスクワーク作業を自動化して仕事を効率化できます!
パソコンで行う多くの操作を自動化して、業務の短縮・効率化が出来てしまいます。
決まりきった作業を毎回繰り返して苦痛、生産性上げたい・・・なんて考えている人にはPythonの使用を強くオススメします。
● ファイル/フォルダ操作の自動化
大量にあるファイルの一括移動・振り分けやファイル名の一括変更もPythonでサクッとできます。
例えばパソコン内に沢山ある写真を、撮影日ごとにフォルダを作って整理することも出来ます。
Pythonでフォルダ操作を行うには、主にshutilモジュールを使います。
● Excel, PowerPoint, Word操作の自動化
Excel、PowerPoint、Wordなどの書類作成作業も自動化できます。
Excel作業を自動化したい場合はOpenpyxlやXlsxWriter、PowerPoint作業を自動化したい場合はPython-pptx、Word作業を自動化したい場合は、python-docxを使うと良いでしょう。
形式が決まっているデータを取り出して、Excelにコピペ&グラフ作成という作業がルーチンワーク化ししている場合、Pythonで自動化してサクッと作業を終わらせることが出来ます。
PowerPointに絵をペタペタ貼り付ける、毎回似たようなグラフを作成している場合もPythonで自動化出来ます。
PythonでExcelを操作する方法は過去の記事にも載せましたので、よければご参照ください。
また、PythonによるExcel作業の自動化に関しては多くの書籍が発売されているので、書籍を参考にルーチンワーク化したExcel作業の自動化をはじめてみるのも良いでしょう。
めんどうな作業が秒速で終わる! Excel×Python自動化の超基本
できる 仕事がはかどるPython&Excel自動処理 全部入り。 (できる全部入り。)
● PDF操作の自動化
ちょっとむずかしいですが、PyPDF2、PDFminer等のライブラリを使えばPDFの操作もPythonで出来ます。
例えば、既存PDFの結合・回転・コピー・重ね合わせやPDFファイルの新規作成等です。PDFの仕様は非常に複雑なので、すべてのPDFに対応出来るとは限りませんが、Pythonを使えばPDFの操作も自動化出来てしまいます。
● Webブラウザ操作の自動化
Seleniumと呼ばれるライブラリを使用することでブラウザ上で行うクリック操作やキーボード入力等の操作を自動化できます。
例えば、定期的に決まったWebサイトを巡回し、
- ログインフォームに入力
- ログインボタンを押す
- アコーディオンボタンをクリックして特定ページにジャンプ
定期的にサイトにログインして情報収集している等している場合、日々のブラウザ操作作業を自動化して効率化することが出来ます。
Pythonでできること【4】WebスクレイピングでWebデータの自動収集ができます!
Webサイトのデータ自動収集することができます。
Web上に表示されるデータのコピーを保存する機能もないので、データ保存には手作業によるコピーが必要になります。1回だけなら良いのですが、複数回行うのは退屈で仕事で時間の無駄です。
例えば、ショッピングサイトにある数ページにわたる商品リストから、品物名や価格を抜き出して、まとめる作業を手作業で行うのは大変です。
このような場合にPythonでWebスクレイピングしてしまえば、一瞬で作業が終わります。
lxmlや Beautiful Soup、ScrypyといったPythonのライブラリ使うことで、Web上のデータを自動収集する仕組みが作れてしまいます。
PythonでWebスクレイピングしてしまえば、今まで手作業で頑張っていた無駄な時間を他のことに使え、時間を有効活用できるようになります。
Pythonでできること【5】自分専用のデスクトップ用GUIアプリをつくることができます!
自分用のGUIアプリを作成することができます。
自分で作ったプログラムをソースコードやコマンド(黒い画面)から実行するのではなく、他のアプリと同じように、アイコンを押すだけで実行出来るようになります。
GUIアプリの作成は、tkinter、wXpython、PySimpleGUI、Kivy等のGUI用ライブラリと、自分で作ったアプリをexe化するのに必要なPyInstallerを使えば出来ます。
自分の業務専用のアプリをすぐ実行出来るようになるので、業務を効率化出来ます。
Pythonでできること【6】スマホアプリ(Android, iOS)を開発できます!
AndroidやiOS用のアプリもPythonで作ることが出来ます。
Kivyと呼ばれるGUIライブラリを用いることで、AndroidでもiOSでも動くアプリケーションが作れます。
Androidアプリ作成を行うときは、Androidアプリ作成用のKivyパッケージPython for Androidをインストールし、iOS用アプリを作成するときは、Kivy for iOSをインストールします。
そしてAndroidまたはiOS用の実行形式ファイルを作るBuildozderと呼ばれるライブラリをインストールすれば、Android、iOS用のアプリ作成を行うことが出来ます。
まとめ
今話題の人気プログラミング言語Pythonで出来ることを簡単の説明してみました。
Pythonでいろいろな仕事が効率化出来たり、アプリをつくって楽しめたり、AI開発ができたりします。Pythonは他の言語よりもハードルが低い言語とも呼ばれているので、Pythonを学習して色々なことにチャレンジしてみてください。